2019冬の朗読ワークショップ開催決定!

『日本語の美しさを奏でる
〜俳優は消耗品ではないからこそ基礎を磨こう〜』

声の可能性を信じ、朗読劇ならではの表現を模索し続け、2011年に言葉の楽譜は完成した。
「朗読なのに映像が視える」
この技術を多くの語り手にシェアしたい。
これがワークショップ開催の動機である。‬

‪日本人の細胞に染みついた心地よい韻律。
これを生かすことが「耳に飽きない朗読」に繋がる。
和歌、謡、俳句、詩歌、流行曲、すべてにヒントがある。
宝生流 和の会主催公演『朗読能シアター』に携わった際に確信した。
そして、それが現代劇であっても、その韻律を保ち作り続けたいと思った。‬

 

‪語り手には日本語を美しく発話して欲しい。
だが、悲しいかな現在それを体現できる俳優は限られている。語尾が消える、伸びる、息によって濁る。
俳優のエゴと役の感情任せでセリフを力業で押し通してしまう者が散見される。日本語を丁寧に扱うスキルが、元々備わっているにも関わらず、である。‬

 

‪俳優は消耗品ではない。
英国演劇では基礎として「癖をとる」ことを求められる。
身体的にニュートラルであることが、多彩な役を演じられることに繋がるからだろう。
息の長い俳優で在るには当然だ。日本は俳優自身のキャラクター性に頼りすぎるあまり、技術を重要視する現場が少ないように感じる。‬

‪‪技術を磨く時間も与えられず、若さと美貌(それも大切な才能のひとつであるが)を消費された末に使い棄てられていく若い俳優を見ていると、他人事ながら悔しくなる。才能と志のある者は、経済のオモチャにされることなく、確かな技術と表現力を身につけ、ぜひ生き残って欲しい。‬

私は声の可能性を信じている。idenshi195では、確かな技術と表現力を以って、己の存在感のみで空間を支配し「声の力で映像を視せる」ことを語り手に求めている。あなたがその体現者になってくれたら、これほど嬉しいことはない。


idenshi195  高橋郁子


■2019冬のワークショップ応募詳細はこちら→http://idenshi195.com/workshop01/2019win/