2023春のスペシャルワークショップ開催決定
「本来の声で真実性を掴もう」
「本来の声を探究し磨こう」
「本来の声で空間を変える」
「即興演奏を通じ、身体感覚を磨く」
「俳優は消耗品ではないからこそ基礎を磨こう」
「即興感覚を磨き、共演者と繋がろう」
これまで、idenshi195では様々なテーマを掲げてワークショップ(以下「WS」と表記)を実施してきました。
この度、発表会までをひとつの行程としてまとめた、2021年春のスペシャルワークショップ(以下「SWS」と表記)で行った内容をブラッシュアップし、参加者の基礎力の底上げを重要視したメニューでの開催が決まりました!
本WSは毎週土曜に実施するワークと、最後の3日間(金土日)で実際の公演と同様の稽古で、有観客の本番までを実施するワークの2行程に分かれます。
また一人一人にしっかりと向き合うため、各組6名、合計12名のみが参加できるプランとなっています。
idenshi195における朗読表現で必要なものを短期間で全てシェアするため、良質な技術をシェアいただける各分野のプロフェショナルをゲスト講師にお招きします。
また、今回The Trial Sessionとしてラスト3日間で実作する『朗読 原爆詩集』には、声優の中川亜紀子さんの出演が決定! 参加者の皆さんと同じ行程を踏み、仲間となってひとつの世界を構築します。 ←new
◆主宰よりメッセージ
idenshi195で行っているのは「朗読劇」ではありますが、舞台表現における基礎力を徹底的に重要視しています。
また、idenshi195では“言葉の楽譜”という独自の朗読脚本を元に、共演者と繋がることを大切にしています。
そして誰かの真似ではなく、「それっぽい声」でもなく、俳優自身の唯一無二の声で語ってもらうことで、多くの観客の心に訴えかけてきました。
その声をつくるのは身体です。
また、優れた俳優は言葉を持たずとも存在のみで物語を語る力があります。
そのことを、わたしはこれまでの出演者から学びました。
俳優の声や身体には無限の可能性が秘められています。
身体や呼吸と向き合い、声を磨き、持続性・再現性の高い技術を獲得する手立てを得る。
それを1日だけのWSで得ることは不可能です。
インスタントに得られるものは長い人生において定着することはありません。
WSに参加して、講師立ち合いのもとでできた表現は「できるようになった」とは言いません。
WSで得たものを、活かし、定着させるかは参加者自身のその後の行動が決めます。
idenshi195でできることは、確かな講師をお招きして「物理的」「身体的」にアプローチできる方法のシェアです。
2021年の朗読キネマ『船弁慶』に出演いただいた大塚明夫さんは、「役者とは生き方の選択である」と著書『声優魂』発刊の際のインタビューで答えています。
https://newspicks.com/news/935691/body/
前年にも同様のツイートをされていますね。
あのね、役者になるってことは生き方そのものを選択するってことなんだよ。職業を選ぶことじゃないんだ。
— 大塚 明夫 (@AkioOtsuka) February 18, 2014
さて「生き方」はどこにあらわれるのでしょうか。
わたしは、その表現の場が舞台であれ映像であれ音声であれ「本番」にあらわれると思っています。
「100回の稽古より1回の本番」
芸事に携わる者ならば一度は聞いたことのある言葉だと思います。
それほどに観客を目の前にして表現することは、大きな経験になります。
感覚を磨きましょう、技術を積み上げましょう。
そうすれば、誰のものでもない「あなた自身」の次の目標が必ず見えてきます。
次の目標、それは未来のあなたの姿です。
イメージしてください、一歩も二歩も、それ以上先を歩くあなた自身を。
あなたの可能性をあなた自身が信じてください。
この機会に、本WSを利用して一歩を踏み出してみてください。
自分の声と身体と正面から向き合ってください。
そして持続性・再現性のある技術を獲得する手立てを掴んでください。
情熱を持った方々と、共に作品をつくりあげられることを楽しみにしています。
この12日間を通して、講師の皆さんと共にあなたの表現者としての可能性を拡げます。
idenshi195主宰 高橋郁子
▶︎俳優の軸(基礎)を見つめ直したい
▶︎自分の本来の声・響きを知りたい
▶︎公演稽古同様の演出を受けてみたい
【講師紹介】
植松侑子(うえまつ ゆうこ)
合同会社syuz’gen(しゅつげん)代表社員。ダンスカンパニー制作、一般企業での勤務、海外放浪を経て、2008年からフェスティバル/トーキョー制作。2011年には制作統括を務め、「F/T公募プログラム」や「批評家inレジデンス」などの企画も担当。2012年からは1年間韓国・ソウルに留学。帰国後はフリーランスの制作としてさまざまな劇場・組織・劇団と協働。2015年6月~舞台芸術のアートマネジメント専門職に向けた人材育成と雇用環境整備のための中間支援組織「特定非営利活動法人Explat」理事長。
本WSではオンライン事前講座として「ハラスメメント防止講座」を担当。
▶︎合同会社syuz’gen 公式サイト
東野 醒子(とうや さめこ)
俳優。劇団「激弾BKYU」所属。蜷川幸雄演出舞台『にごり江』(たけくらべの美登利役)で舞台デビュー。1985年に劇団を立ち上げ、小劇場を中心に活動を続けている。網膜色素変性症という進行性の視覚障害を発症してからは、「耳で観る世界~ドラマリーディング」と題した講演をライフワークとし、聴覚からの想像体験を提供している。idenshi195では2011年と2014年『潮騒の祈り』に出演。
本WSでは、表現におけるピラミッドメソッドと感覚の洗練をテーマに初回講師を担当。
▶︎激弾BKYU official webサイト
忍翔 OSHOW(おしょう)
インプロバイザー、俳優、俳優指導者。世界7ヵ国を忍び翔け、インプロ、クラウン、マスクなど、様々な演劇を探求し、日本にその思想と技術を伝える。インプロバイザーとして400以上のステージを行い、即興だからこそ生まれる、今この瞬間の繋がりや物語を、観客と共有し続けている。俳優指導者としては年間100以上のワークショップを行い、俳優の恐れを取り除き、自由で創造的にする指導を日々行っている。
本WSでは、共演者や観客と繋がるために必要な即興感覚を磨くワークを担当。
▶︎忍翔(OSHOW)公式サイト
山下亜矢香(やました あやか)
俳優、声優。アーツビジョン所属。idenshi195サポートメンバー。1999年、青二プロダクションより声優としてデビュー。俳優、声優としてアニメ、外画吹き替え、舞台に出演する傍ら、ボイスチューナーとしても活躍。これまでに学び培った発声・演技論から、俳優の声と身体を調整し演技に繋げる独自のメソッドを創作。俳優ひとりひとりに対し、きめ細やかなボイスチューニングを行うことから、これまでの出演者や、ワークショップ参加者から厚い信頼を得ている。
本WSでは言葉の楽譜を奏でるため、声で映像をつくるために欠かせない、ボイス・ストレッチ及びボイス・チューニングを担当。
▶︎山下亜矢香Twitter
Kou(こう)
ダンサー/振付家として、アメリカ、ドイツ、フランスなど10か国14か所で活動後、アーティスト専門トレーナーになる。進化学・生物学・西洋医学 ・東洋医学といった幅広い観点から「ヒト」の本質を探究し培われた身体論は、アーティストのみならずアスリートなどからも支持を得ている。手段に囚われず、人生をかけて、アーティストのハイパフォーマンスを達成することが使命。アーティストパフォーマンス研究所代表。心身芸術予防療法協会(PPTA代表)。
本WSでは語らずして語るための呼吸法、空間を支配するための身体トレーニングを担当。
▶︎Kou Twitter
高橋郁子(たかはし いくこ)
脚本家・朗読劇演出家。朗読劇ユニット idenshi195(イデンシイチキュウゴ)主宰
日本シナリオ作家協会、日本劇作家協会会員。2001年より朗読劇の作・演出、2007年よりアニメーションの脚本を手がける。2011年、独自の朗読脚本「言葉の楽譜」を元に、新しい朗読劇のスタイルを確立。俳優の生声と生身の存在感で、空間を物語の現場に変え、観客の脳に映像を映す「朗読キネマ」を上演し続けている。
2021年は、七海ひろき、山寺宏一、日髙のり子、水島裕らが出演したREADPIA朗読劇『風の聲 〜妖怪大戦争 外伝〜』にて脚本を、idenshi195朗読キネマでは、大塚明夫 出演『船弁慶』、有森也実 出演『潮騒の祈り』にて脚本・演出を手がける。
本WSの企画運営、ワークは実作(演出)と本稽古に備えたディスカッションを担当。
▶︎Twitter
▶︎Twitter(朗読観)
▶︎note
《ゲスト出演》
中川亜紀子(なかがわ あきこ)
声優。俳優。1994年『マクロス7』にて声優デビュー。代表作に『金田一少年の事件簿』七瀬美雪役、『フォーチュン・クエストL』パステル・G・キング役 、『犬夜叉』日暮草太役、 『炎神戦隊ゴーオンジャー』ボンパー役、『フレッシュプリキュア』キュアパイン役。近年は、絵本の読み聞かせや、朗読ユニット「夏中夜話」での活動など、活躍の場を広げている。
idenshi195主宰の高橋作品には、2001年『やわらかな鎖』、2022年朗読おばけやしき『鬼婆』に出演。
本WSでは、第1行程のAB組いずれかに参加の上、The Trial Session『朗読 原爆詩集』に出演。
※第1行程はAB組いずれかの参加になります
【日程と内容】
pdf.データをご入用の方はこちらからダウンロードしてください。▶︎ sws2023_行程
〈事前講座〉
ハラスメント防止講座「風通しの良い稽古場のために」
担当:植松侑子
※日程はアンケートにて決定→ 4月4日(火)19:00-21:00開催
※アーカイブ視聴が可能です
※必ず視聴の上、第1行程にご参加ください
〈第1行程〉
4月08日〜6月03日の毎週土曜
13:30〜16:30=A組
18:30〜21:30=B組
※準備・片付けの時間を含みます
★冒頭に朗読の定点観測を行った後、ワークに移ります。
4月08日(土) 「求められる俳優の在り方」
担当:東野醒子/高橋郁子
4月15日(土)「“恐れ”から自由になる」
担当:忍翔
4月22日(土)「唯一無二の声を発見する」
担当:山下亜矢香
4月29日(土)「無音を語る呼吸を獲得する」
担当:Kou
5月06日(土)「唯一無二の声で奏でる」
担当:山下亜矢香
5月13日(土)「空間を支配する身体を知る」
担当:Kou
5月20日(土)「遊びと実験(講師と共に探究する)」
担当:Kou /山下亜矢香/高橋郁子
※合同ワークです
5月27日(土)「実際に1シーンを創る」
担当:高橋郁子
6月03日(土)「人間を想像/創造するとは」
担当:高橋郁子
【会場】
高円寺K’sスタジオ新館Aスタジオ
〒166‐0003 東京都杉並区高円寺南1-6-3 ISOビル4階
※東京メトロ丸の内線[東高円寺駅]徒歩1分
〈第2行程〉
3日間で『朗読 原爆詩集』を実作し発表する
★テキスト『朗読 原爆詩集』を用い、3日間で本番までを行います。
原作:「原爆詩集」峠三吉
演出:高橋郁子
演出助手:平井友梨
6月09日(金)〜11日(日)
team朔=12:30〜16:30
team望=18:00〜21:30
※準備・片付けの時間を含みます
チーム編成は声質のバランスで判断するため、希望通りにはならない可能性があります。
6月09日(金)
12:30〜16:00=team朔 稽古
18:00〜21:30=team望 稽古
6月10日(土)
12:30〜16:00=team朔 稽古
18:00〜21:30=team望 稽古
6月11日(日) =合同ワーク&本番
12:00〜17:30 合同ワーク
18:00〜19:00 発表(有観客)
19:00〜21:00 フィードバック
※暫定スケジュールです。当日の進行により前後する場合があります。
【会場】
高円寺K’sスタジオ本館
〒166‐0003 東京都杉並区梅里1-22-22 パラシオン高円寺B1 -100号
※東京メトロ丸の内線[東高円寺駅]徒歩5分
【備考】
・発表は衣装着用
・チケットバック制での還元あり(500円/1枚目〜)
【定員】
A組 6名
B組 6名
(計12名)
【費用】
〈一括払いの場合〉
合計:132,000円(税込)
内訳:11,000円×12回分
〈分割払いの場合〉←負担額の軽減とスケジュールの見直しを行いました(2.26改定)
合計:140,800円(税込)
内訳:11,000円×12回分+事務手数料8,800円
・お申込後、内金として1週間以内に30,800円(2回分+事務手数料)
・確認が取れ次第、受付完了となります。
・残金の110,000円(10回分)は以下のスケジュールでお手続きください。
–お支払スケジュール–
4月5日までに33,000円
5月8日までに44,000円
6月5日までに33,000円
・いずれもテキスト代を含みます
・事前振込
【参加資格】
・18歳以上の心身共に健康な俳優(声優)
(期間中、俳優としての自覚をお持ちいただければ、ナレーターの方の参加も可能です)
・自分の語りによって「観客の心を震わせるのだ」また「その表現を掴むのだ」等、表現者としての自覚及び明確な目的がある方
・全12回に〈必ず〉参加できる方
・上記3点を全て満たす方
※劇団・事務所に所属の方は、それぞれ事前に許可を取った上でお申し込みください。
【注意事項】
・第2行程のチームの割り振り(配役)は、声のバランスによって決定します。
・定点記録、広報用に写真・動画撮影をする場合があります。
・当日は講師以外に関係者が入室する場合があります。
◆受付方法
受付フォームはこちら
https://forms.gle/ZyfWg9rg1TqFxGA86
定員になり次第、締め切ります。
【受付から参加までの流れ(一括払いの場合)】
フォームにて受付後、お支払い方法をご案内致します。
・2月12日〜25日までに申込された方は2月28日までに参加費をお支払いいください。
・2月26日〜3月11日までのお申込みの方は3月15日までに参加費をお支払いください。
・3月12日〜26日までのお申込みの方は3月31日までに参加費をお支払いください。
・3月27日以降にお申込みの方は、4月5日までに参加費をお支払いください。
・入金確認を持って受付完了となります。
・期日までに入金確認のとれない場合は、お申込みは無効となります
※領収証の発行はいたしません。決済履歴、またはお振込控えを必ず保管してください。
【ご質問に主宰がお答えします】
Q1.仕事としてのキャリアが少なく自分が「俳優」と名乗っていいのかわかりません。
A1.最終的には「自分が決めることである」という前提でお答えします。
ご自身が「俳優」を名乗るほどに芝居に対して情熱を持てるかどうかだと思います。
「演じたい」「自分を通して作品を伝えたい」という欲求あり、そのために前進し続けようという情熱と覚悟があるのなら、わたしは俳優と呼べるのではないかと思います。
Q2.レベルが高そうで自分が受ける資格があるのか不安です。
A2.質問者様が捉えている「レベル」がどこからを高いと感じ、どこまでを低いと感じているかの背景が不明なためお答えしかねるご質問です。
現場で役に立つ内容に取り組んでいただきますので、「目標」が高いことは間違いありません。ですが、その山に登るための技術を「基礎」の部分からきめ細かくシェアするのが当WSです。養成所等では時間がかけられない部分を時間をかけてカバーする内容になっています。
Q3.idenshi195の観劇経験がありません。それでも申し込んで良いのでしょうか。
A3.観劇経験は不問です。
★Twitterのスペースで主宰による行程の解説が行われました!
ご参考にお聞きください(18分頃から)▶︎こちら
これまでに言葉の楽譜を奏でた主な俳優(五十音・敬称略)
◉idenshi195公演にて
紅日毬子・生田輝・大島朋恵・大塚明夫・大本眞基子・河内大和・こもだまり・鈴木彰紀・東野醒子・春名風花・柊瑠美・槙尾ユウスケ・美斉津恵友・横井翔二郎
◉外部公演(朗読能シアター)にて
甲斐田裕子・河合龍之介・KENN・沢城みゆき・津田健次郎・平田広明・遊佐浩二・渡辺大輔
◆ワークショップ運営にあたって
idenshi195及び主宰・高橋郁子は、あらゆるハラスメントや差別を一切容認しません
現在、ハラスメントの定義・実例等を学び、防止策に努めています。
身体的・精神的苦痛を与えることはしません。
ワーク過程において、参加者の身体に触れる必要がある場合は、必ず同意をとった上で行います。
万一ハラスメントが発生した場合は、適切に対処します。
当日は、参加者の皆さんが安心して実践に取り組める環境づくりを心掛けます。
上記内容を講師陣とも共有の上、実施致します。