#004 PEACE HIROSHIMA2017『朗読 原爆詩集』(2017/08/06)

Nobody Talk, nothing chanes
「誰も話さなければ何も変わらない」平和とは何かを考えるイベント、
Peace Hiroshima2017にidenshi195が参加。


ヒロシマから世界へ平和継承すべき日、8月6日(原爆投下日)を中心に、
2008年より音楽、詩、舞踏、写真・書などのアートを通じて、核兵器の悲惨さ、そして平和の尊さを訴えてきた音楽イベント、Peace Hiroshima。
実行委員会からの呼びかけにより、2月に行われた『朗読 原爆詩集』をスペシャルバージョンとして上演。


【日時】
2017年08月06日(日)16:00

第1部 idenshi195『朗読 原爆詩集』
第2部 平和コンサート/被爆者の方とのお話

【会場】
千代田区いきいきプラザ一番町 カスケードホール
(東京都​千代田区一番町12)

[最寄駅]
東京メトロ有楽町線「麹町駅」5・6番出口より徒歩5分
東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」5番出口より徒歩5分

主催:ピースヒロシマ実行委員会/千代田区
後援:広島市/中国新聞/中国放送/東京広島県人会/文化放送​​​
​協力:株式会社ボールド/有限会社オフィス・レガート/FMおだわら​

idenshi195 『朗読 原爆詩集』

原作:峠三吉
脚本・演出:高橋郁子
音楽:上畑正和

1945年8月6日。午前8時15分。
28歳の峠三吉は、爆心地から3キロの自宅で被爆。
爆風により負傷しながらも、その足で知人の安否をたずね市内に入り、涯しない瓦礫と燃えさしの堆積を見た。
知人を救護所に見舞い、かつて人間の娘だったはずの、それらを見た。
音楽を愛し、童話を愛し、俳句を愛した三吉が、原爆詩人へと変容せざるをえなかった景色がある。
市井の人々の思いがある。
今、あなたの隣に峠三吉が立つ。
現在とあの日を繋ぐ誘い人として。


【出演】

美斉津恵友(花組芝居)

麻宮チヒロ
石山千明
小野晋太朗
華奈
佐藤恵
竹田真季
新美あかね
星祐樹

吉田瑞樹

紅日毬子(虚飾集団廻天百眼)
陰山真寿美(青二プロダクション)


【スタッフ】
照     明:関嘉明
音     響:木内拓(音映)
衣装協力:竹内陽子
舞台監督:大島健司(Pカンパニー)
演  出  補:山下亜矢香
演出助手:保坂藍

【協力】
アーツビジョン/青二プロダクション/演劇集団アクト青山/虚飾集団廻天百眼/劇団演劇らぼ・狼たちの教室/スリートゥリー/ディーカラー/花組芝居/舞台芸術創造機関SAI/新宿 経王寺


 


峠三吉 生誕100年 平和祈念特別公演に向けて

かつての戦争は物語の中の出来事ではないはずだ。
しかし、わたしたちは戦争を知らない。

当時を知る人が次々に亡くなり、体験談を聞く機会も失われる一方である。
祖父母や周囲の高齢者から体験談を聞けた世代は、今の30代40代が最後になるのではないか。
政治的な世相よりも「わたしたち世代が語り継がねば『戦後』が終わってしまうかもしれない」という使命感のようなものに突き動かされた。

わたしたちは戦争を知らない。しかし、想像力がある。

朗読劇に特化した「言葉の楽譜」なる脚本を書き、鮮明な情景を聴き手に見せる演出で、わたしは朗読劇を作り続けている。
そして、この手法を後世に伝えていきたいという強い思いがある。

ある時、気がついた。
役者の想像力と繊細な表現力を引き出す手法は、戦争を語り継ぎ、追体験させることに役に立つのではないかと。
ふたつの点が、ひとつの線となった瞬間である。

本企画は「若い世代に語り継ぐ」という目的も含めて、ワークショップを通じ20代を中心に語り手を募ることにした。
しかし、依り代となる若者の語りだけでは不十分である。
恐怖に怯え、痛みに苦しみ、肉親との永遠の別離に泣いた彼らの思いに寄り添いたい。
そのためには、彼らの思いを癒し包み込むことができる、祈りの音を持つ音楽家の力が必要であると考えた。

平和運動をしたいのではない。政治的思想を押しつけたいのではない。
ただ「戦争を知ろう」「伝えよう」と思う。そこから先は各々が考えることだ。
こころは自由である。
この思いを、経王寺ご住職がご理解くださり、協力いただけることとなった。

2017年。峠三吉が生まれて100年目の年に。
誕生日前日の2月18日と、広島原爆忌の8月6日に。
三吉が詩集に綴った思いを、想像力をもって表現し、想像力によって体感するひとときを、
より多くの方々と共有できることを願っている。

2016年5月25日
idenshi195主宰 高橋郁子